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エッセイなので実体験を漫画にしたお話しです。
原作者の片岡恭子は合法の運び屋。
依頼があれば世界中どこでも飛び回る。
ぶぶイモトと同じプレミア1Kカード持っているらしいよ。
生きづらさを抱え、日本で心が死んだ恭子は死にたくて旅に出た。
しかし、死ぬ思いを何度も体験しながら今もなお生きて運び屋(合法)として世界中を飛び回っている。
そして、死にたくて旅に出たのにどんどん心がタフになっていくという話。



ちょっとごめんなさい、ここから自分語り入りますよ。
実は私も死にたくなることは度々あった。
正直、いまでも時々そう思うことがある。
最後に心の底から笑ったのはいつだろう?
とはいえ、実際に私は幸せな方なのだと思う。
でも…生きていて面白いと感じない。
作り笑顔しかできない。
最近は辛いことがあっても涙も出ない。
人との会話が面倒で、友人にも会わなくなった。
でも、だからこそこの本「だから死ぬ気で旅に出た」を手に取ったのだと思う。
ただね、私はきっとこの本に書かれているような本気の死ぬ体験を一度でもしたら、もう海外には行かない…
いや、正確には行けなくなるだろう。
死ぬ体験どころか、嫌な思いをしただけできっとそう思ってしまう。



言ってしまえば、甘ったれのくそアマですよ。
そんな私がこの漫画を読んで、2つほど印象に残ったセリフがある。
ひとつは、
「命って先祖から受け継いでるだけじゃない。食べてきた数えきれない命の結晶なんだ。」
死ぬ思いをした後に、豚肉を食べて恭子が感じたことだ。
そうなのだ。
私たちは自分以外の生き物の命をいただいて生きている。
「生」を無駄にするのは、今までいただいてきた命にも失礼だ。
と動物大好きな私は思ってしまった。



自分はたくさんの命に生かされているという、当たり前だけど忘れがちなこと思い出しました。
もうひとつは、
「日本は安全で便利で生ぬるくて…生きている実感がもてない…」
南米で生きた心地もしない目に何度もあったからこそのセリフ。
ストンと心に落ちた。
確かに世界で日々起こっていることに焦点を当てれば、日本は限りなく「生」を実感しづらい場所かもしれない。
一見平和で幸せなことと思えるが、生きている人間が「生」を実感して喜べないのはなんともおかしなものだ。
と思えてしまった。
この本は、いままさにいろいろなしがらみを手放して、自分の心を大切にしながら生きていく生き方にシフトしようと模索している私にこそ心に刺さる一冊だった。



恭子さんの真似をしたいとは思わないけどな。



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